WordPressのSEO対策8選
- 2020.07.30
- WordPress
WordPressでのSEO対策は、SEOプラグインを入れるだけで終わりではありません。WordPressの標準機能・テーマ・プラグインを適切に組み合わせて使うことと、各記事ごとにタイトルやディスクリプション・見出しを設定することが大切になります。
この記事では、WordPressでSEOを強化するにあたり、必要な対策を8つ紹介します。
URLを英語表記にする
WordPressの初期設定(パーマリンク設定が基本)では、投稿記事のURLが http://example.com/?p=123 のような数字を含む形式になります。
このようなURLでは、ページの内容を表す単語をURLに含めることができないので、SEO上は推奨されません。
パーマリンク設定を投稿名に変更する
WordPressのパーマリンク設定では、公開するURLの形式を設定できます。
パーマリンク設定のおすすめは、投稿記事のURLを記事ごとに決められる 「投稿名」です。「投稿名」設定にすると、例えば http://example.com/wordpress-seo/ のようにURLに英単語を含めることができます。
以下の手順で、パーマリンク設定を変更します。
- WordPressの管理画面で、[設定]-[パーマリンク設定]を選択します。
- 共通設定を「投稿名」に変更します。
- [変更を保存]ボタンをクリックします。
投稿ごとにURLスラッグを設定する
投稿記事ごとのURLは、投稿画面右側にあるURLスラッグ欄で指定します。
URLスラッグ欄には、自動でタイトルが入るので、必ず設定し直すようにしましょう。
パーマリンクの付け方
URLスラッグ欄には、その記事で重要なキーワードをハイフン区切りで連結して指定します。例えば、WordPressのSEOについて書かれた記事なら、wordpress-seo のように入力します。また、固有名詞を除き、ローマ字表記は避けましょう。
- 関連記事:SEOに効果的なURLとは?
なお、パーマリンク設定で指定したURLの形式は、URL正規化の役割を持つcanonicalタグにも使用されます。
- 関連記事:SEOチェックリストのダウンロード
パンくずリストを設定する
パンくずリストとは、ページ上部にある、サイト内の構造を表す部分のことを指します。
パンくずリストは、当該ページに関連するページへのリンクになっているので、クローラーにサイト構造の理解を促すことができます。
また、パンくずリストを設置するときは、構造化データも設置します。構造化データとは、パンくずリストや商品レビューといった、Webサイトに頻繁に登場する情報を所定の形式で表現したものです。
パンくずリストの構造化データを設置すると、以下のようにGoogle検索結果にパンくずリストが表示されるようになります(リッチリザルトと呼びます)。
既存のWordPressテーマを利用するときは、パンくずリストに対応したテーマを選ぶようにしましょう。
構造化データの書き方については、以下を参照してください。
- 関連記事:パンくずリストの構造化データの書き方
サイトマップを作成する
サイトマップとは、Webサイト内のURL一覧を表したファイルのことです。
Googleなどのクローラーはサイトに設置したサイトマップを定期的に読み取っています。サイトマップがあると、追加・更新した投稿記事をクローラーが発見しやすくなるので、検索結果への反映を早めることにつながります。特に、ページ数が多いサイトではサイトマップは必須です。
サイトマップを使うには、Google XML Sitemapsプラグインをインストールします。
または、All In One SEO Packプラグインをインストールし、XMLサイトマップ機能を有効にします。
詳しい使い方については、以下の記事を参考にしてください。
WordPress 5.5以降は、プラグイン不要でサイトマップが利用できます。http://example.com/wp-sitemap.xml のようなURLがサイトマップになります。
タイトルにキーワードを含める
投稿画面の一番上で指定するタイトルには、検索で狙うキーワードを含めるようにします。
例えば、「wordpress seo」という検索キーワードで上位表示を狙うには、タイトルに「wordpress」と「seo」の両方のキーワードを含めます。また、タイトルが他の記事と被らないようにします。
その他、タイトルの付け方のポイントについては、以下の記事を参考にしてください。
ディスクリプションを設定する
投稿記事にはディスクリプションを設定します。ディスクリプションとは、meta descriptionタグのことで、ページの概要を表す100文字程度の文章のことです。ディスクリプションは画面上には表示されないメタ情報ですが、Googleなどの検索エンジンが読み取り、検索結果に表示します。
ディスクリプションは、WordPressでは標準対応していないため、通常は以下のいずれかの方法を取ります。
- All in One SEO PackやYoast SEOなど専用プラグインを使う
- ディスクリプションに対応したテーマを使う
CocoonやLION BLOG, STINGER PLUS2などの有名テーマは、ディスクリプション設定に対応しているので、プラグインを導入することなく利用できます。
ただし、ディスクリプションをテーマで設定する場合、テーマの変更時にディスクリプション情報の移行作業が必要になります。テーマ変更の柔軟性を確保するには、プラグインの利用がおすすめです。
見出しを正しく設定する
記事の本文には、見出しを付けます。
WordPressのGutenbergエディタでは、見出し2・見出し3・見出し4が利用できます。
情報を階層化して考えたとき、最上位の見出しを「見出し2」、その下位の見出しを「見出し3」、それより下位の見出しを「見出し4」として使います。
- 関連記事:h1タグの書き方
関連記事への内部リンクを張る
WordPressの記事から他の記事や固定ページへ内部リンクを張ります。
関連性の高いリンクは、ユーザビリティ上のメリットだけでなく、検索エンジンがページを評価する際にも利用されます。
関連記事へのリンクは、個別に記事内にリンクを設置する方法だけでなく、自動的に表示させることもできます。
たとえば、Yet Another Related Posts Plugin (YARPP) プラグインを使うと、タイトルなどの関連度合いから関連記事をリストアップできます。
そのほか、Cocoonなどのテーマでは関連記事を表示する機能を持っています。
- 関連記事:SEOを意識した内部リンクの作り方
スマホに最適化したレイアウトにする
Googleは、スマホサイトの使い勝手を評価する「モバイルファーストインデックス」を採用しています。PCブラウザだけでなく、スマホでも見やすいレイアウトになるよう、デザインを調整します。
既存テーマを利用する際も、スマホレイアウトの柔軟性や完成度を見極めるようにしましょう。
- 関連記事:モバイルSEOまとめ
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WordPressのSEO対策まとめ
以上、WordPressでSEO対策する方法をまとめました。
たくさんのやり方があるので、それぞれの施策について、テーマの機能で実現するのか、専用プラグインで実現するのかを前もって考えておくとよいでしょう。
また、WordPressでSEOの成果を上げるには、上記対策に加えて、検索エンジンのクローリング・インデックス・ランキングの3つを継続的に最適化することが必要です。
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