スマホサイトで横長のテーブルをどう扱うか
- 2016.06.22
- デザイン
PCサイトでよくみる横長のテーブルですが、同じ情報をスマホサイトに組込む場合、その限られた表示幅ゆえに見せ方を工夫する必要があります。
(PCサイトによくある横長のテーブル)
今回は弊社が構築したサイトの中から、複雑なテーブルをスマホ用に組み替えた変換例をご紹介します。
テーブルの見出しを固定し、ページ上部に追従
項目名のみをページ上部に固定表示し、値を下スクロールで表示する。
金融系サイトやWeb明細画面など、項目数が多く情報の簡略化が許されないサイトに有効。
特徴 | 見出しと値の照らし合わせがしやすく、視認性が高い。 |
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懸念点 | 内容にそってカラムを配置し直す必要があるため、実装面・運用面での難易度が高い。 |
ユーザビリティ | ★★★★★ |
実装の難易度 | ★★★★★ |
全てのセルを1カラムで配置
最もシンプルな変換例。
あらゆるテーブルに汎用的にルールを展開できるので、実装も容易でユーザーも規則性を理解しやすい。
特徴 | シンプルなルールで汎用的に使用可能。 |
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懸念点 | 縦幅が大きくなり、コンテンツボリュームが膨らみがち。 |
ユーザビリティ | ★★★★☆ |
実装の難易度 | ★★☆☆☆ |
機能別に情報をソート
ECサイトなどの商品詳細ページで有効。
機能別でテーブルをソートし、ユーザーが見たい情報のみを表示する。
特徴 | コンテンツボリュームを最小限し、見たい情報のみをスマートに表示できる。 |
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懸念点 | ユーザーのアクションが必須となる。一覧性が低い。 |
ユーザビリティ | ★★★☆☆ |
実装の難易度 | ★★★☆☆ |
はみだした部分を横スクロールで表示
見出しカラムのみを固定させ、はみ出したテーブルをスクロール形式で表示する。
左カラムに見出しがある場合に有効。
特徴 | PCサイトの表組を流用する形で実装可能。 |
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懸念点 | 日本ではまだ馴染みがなく、横スクロールの存在に気づきにくい。 |
ユーザビリティ | ★★☆☆☆ |
実装の難易度 | ★★☆☆☆ |
まとめ
一昔前のイメージが強いテーブル表現ですが、膨大な情報を一覧配置する場合はまだまだ有効で、代替案も乏しいのが現状です。特にスマホ変換においては、すべてのテーブルに有効な変換方法は確立されていないため、最も難易度の高いレイアウトといっても過言ではありません。
スマホサイトで情報過多のテーブルを扱う際は、表の組み換えや情報の簡略化が必須になります。
以下のことに注意し、本来のテーブルの目的を壊さない表現方法を検討しましょう。
- どんな内容を扱うテーブルなのか
- 価格表
- 機能一覧
- Web明細
- 複合的な情報等
- そのテーブルを閲覧する際、どのような視点が重要になるか
- テーブル全体の一覧性
- 必要な情報の絞り込み
- 簡略化できる項目はあるか
- 見出しが無くても値のみで情報が伝わるか
※性別などの記載は、値のみでも意味が伝わるため見出しを省略することができます。 - 見出しor値をアイコン化することは可能か
日頃から表現のバリエーションをストックし、そのテーブル応じたベストな変換方法を提案できるようにしたいですね。